メコノプシス・カムブリカ(Meconopsis cambrica) は、春、茎先に黄い花を咲かせる
ケシ目ケシ科メコノプシス属の耐寒性多年草です。
栽培が容易で園芸品種には、黄、橙、朱色のものがあります。
葉は、緑色でシダのように深裂します。
大多数のメコノプシス(Meconopsis)が、ヒマラヤや中国、チベット自治区などアジアの高山・高地の低温帯に自生するのに対し、
このメコノプシス・カムブリカ(Meconopsis cambrica)は西ヨーロッパ(ピレネー山脈の低地帯や、
イギリス、スペイン、フランス等)に自生するただ1つ種です(他に1種がカリフォルニアに自生するだけ)。
イギリスのウェールズ地方で見られるためか、英名は Welsh poppy(ウェルシュ・ポピー) とも呼ばれます。
メコノプシス・カムブリカ(Meconopsis cambrica)は、他のメコノプシス属は種子の発芽率が低く栽培が難しいのに対し、
本種はこぼれ種でも発芽するほど栽培が容易です。有毛なメコノプシス属が多い中、本種はほぼ無毛です。
同じメコノプシス(Meconopsis)属で、まさしくヒマラヤ原産である、ヒマラヤの青いケシ(芥子)と呼ばれる
メコノプシス・グランディス(Meconopsis grandis Prain)
があります。
メコノプシス・カムブリカ(Meconopsis cambrica)
別名:Welsh poppy(ウェルシュ・ポピー)
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱モクレン亜綱ケシ目ケシ科メコノプシス属
原産地:ヨーロッパ西部(ピレネー山の低山帯、スペイン、フランス等)、園芸品種
草丈:50cm 花色:黄・橙・朱 花径:7cm 開花期:5月
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東京都薬用植物園(2008年5月10日)
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